
いい歳してオタクなんて気持ち悪いって思われないかな…

アラフォーで推し活するのは痛い?
アイドルの推し活を全力で楽しんでいたり、始めたばかりの大人の女性の中には、こんな悩みを持つ方もいるかもしれません。
推し活で定番のコンサート参戦やカフェ巡りには、大人ならではの楽しみ方もあります。年齢層に関わらず、充実した推し活ライフを楽しみましょう!
おばさんが推し活すると「気持ち悪い」と思われる?
推し活をしている、またはこれから始めようとしている人の中には、自分の年齢が気になってしまう人がいるといいます。いい大人なのに「気持ち悪い」「痛い」と思われないか、周囲の目が気になってしまうようです。
推し活は何歳まで?
生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうネオマーケティングが実施した調査結果によると、推し活にハマっている年代は20代がもっとも多いものの、30代も40代も一定数いることがわかります。
また、推し活の対象がアイドルやアーティストのような実在する人物と回答している割合は、20代・30代よりも40代以上の方が多くなっていることがわかります。

昭和はアイドル全盛期とも言われていたし、年齢層が高い方がアイドルを推すことに抵抗がないのかな?
一方で、アニメや漫画のキャラクターのようにいわゆる2次元と呼ばれる領域にハマっている層は、20代・30代が中心です。
「この歳から推しにハマるなんて痛いと思われないかな…」と心配している人も、自分以外にも推しにハマっている人が世の中に多いとわかれば、安心できるでしょう。

私の母は昔からのアイドルファンだけど、最近も俳優やスポーツ選手に推しを作って楽しんでるみたい!
30代・40代が推し活するメリット
推し活にハマる人の年齢層が実は幅広いことがわかったところで、30代・40代が推し活するメリットを紹介します。
若返り効果がある
推し活することで若返り効果を感じられることがあります。ライブなどで憧れの推しに会えるとなれば、ダイエットや自分に合ったメイクの研究など、いわゆる自分磨きの時間が増える人もいるでしょう。トレンドへの感度も自ずと高くなるので、同世代よりも感性が若くなったと実感できるかもしれません。
友達が増える
最近では、Twitter(X)やInstagramなどのSNSで推し活仲間(オタ友)とつながることが一般的になってきています。具体的には、「#○○ファンとつながりたい」といったハッシュタグを付けて投稿することで、共通の対象を推しとする人たちと交流を持つことが可能です。
また、コンサート会場で近くの席になった人と会話が弾み、仲良くなることもあります。大人になると家庭と職場以外に新しいコミュニティを持つ機会が減るので、こうして友達が増えることはメリットのひとつと言えるでしょう。
30代・40代が推し活するときの注意点
メリットの多い推し活ですが、一方で注意しなければならないこともあります。
時間やお金は自分のペースを保つ
もっとも大切なのが、「自分のペースで楽しむ」ことです。「痛い」と思われる理由のひとつには、周囲には「やりすぎ」に見えている可能性があります。
たとえば、ライブへ行くために有休を使うことに対して、「土日休みがあるにもかかわらず、わざわざ仕事を休んでまで行くなんてやりすぎ」と思う人がいるかもしれません。はたまた、コラボ商品のお菓子の景品を手に入れるために複数買いしたことで、「おまけのために何個も同じものを買うなんてやりすぎ」と思う人もいるでしょう。
もちろん、これらの行動は個人の自由です。とはいえ、度が過ぎてしまい他人に迷惑をかけるようになると、「痛い」では済まされずに周囲から人が離れていってしまうおそれがあります。
具体的には、「急に決まったイベントへ行くために当日欠勤をしたことで、周囲に業務の皺寄せがきてしまった」「推し活にお金を費やしてしまい、友人の結婚式でのご祝儀を用意できなくなってしまった」などです。
あくまでも、推し活は「生活の一部」であって、生活そのものになってはいけません。推し活を軸に物事を考えることは避けて、自分のペースで節度を守って楽しむようにしましょう。
推し疲れしない程度に楽しむ
先ほどの「時間やお金は自分のペースを保つ」と近いですが、推し活は推し疲れしない程度に楽しむことが重要です。

ゲーム・アニメ・漫画といったサブカルの情報を配信しているWEBメディア「otalab」によると、推し活への消費時間と推し疲れの割合は比例している、というデータが出ています。理由としては、もっとも多いのが「お金がかかりすぎる」、次いで「情報が多すぎてついていけない」、そして「人間関係に疲れた」「他の人と比較して疲れた」となっています。
実際、30代や40代が推し活をしている中でよく挙がる問題点として、「未婚か既婚かで推し活に使えるお金や時間が変わる」ことがあります。
「結婚しているから自由に使える時間やお金が少ない」とは一概には言えず、たとえば稼ぎ頭の夫が単身赴任をしている専業主婦の知人は、「子どもがいないから家に一人きりで時間はたくさんある。他に趣味もないからお金には困っていない」と話します。同様に、独身だから自由気ままに推し活できるというわけでもありません。
人と比べるのではなく、自身の環境を見つめ直して、無理のない推し活を心がけましょう。
「おばさんなのに痛い」なんて言わせない!大人の推し活術
推し活を楽しむのに年齢なんて関係ありません。
とはいえ、年齢を重ねたことで、「添加物モリモリの甘いスイーツを受け付けなくなった」「メイクやファッションにカラーアイテムを取り入れるのは抵抗がある」などと、10代・20代のころと違ってできなくなってしまったことがあるのも事実でしょう。
そこで、大人でも気軽に楽しめる推し活術をいくつか紹介します。「これならできそう!」というものがあれば、ぜひやってみてください。
カフェで推しのグッズと撮影
最近では、「韓国っぽカフェ」と呼ばれる淡色でシンプルな雰囲気のカフェが流行しています。
写真映えするような可愛らしい見た目のスイーツもよいですが、ラテなどのドリンクメニューでもおしゃれに撮影することはできますよ!
大人にもおすすめのカフェをいくつか紹介しますね。
MARBLE GALLERY CAFE(マーブルギャラリーカフェ)|六本木

モノトーンで統一されたおしゃれなインテリアが素敵な、シックな雰囲気のカフェです。めずらしい黒色をしたラテは、メンカラ黒推しの人にもおすすめ!
関連ランキング:カフェ | 赤坂駅、六本木一丁目駅、六本木駅
ギオン(gion)|高円寺

純喫茶も大人の推し活スポットとしておすすめです。落ち着いた空間でゆったり会話を楽しめますし、カラフルなクリームソーダから推しのメンカラを選べば写真映えもばっちり!
関連ランキング:喫茶店 | 京成上野駅、御徒町駅、上野御徒町駅
推しの概念をワンポイントで取り入れたコーデ
ライブツアーのTシャツや推しのメンバーカラーの服を着ることは、「オタク色が強すぎる…」とちょっとハードルが高く感じてしまう人もいるかもしれません。
そんな人におすすめなのが、ワンポイントで推しのメンバーカラーやイニシャルを取り入れること。たとえば、ライブのときに持参するバッグをメンバーカラーのアイテムにしたり、イニシャルリングやブローチを身につけたりです。
イニシャルリング

推しのイニシャルのリングは、大人の推し活コーデにおすすめです。ペンライトやアクリルスタンドを手に持って写真に撮るときに、さりげな写り込むとアクセントになりますよ!
イニシャルブローチ

推しのイニシャルを形どったブローチも、推し活コーデにおすすめです。パールとゴールドのデザインは高級感があり、大人でも身につけやすいでしょう。ジャケットやカーディガンなどの羽織物だけでなく、バッグにつけてもおしゃれですよ!うちわを持って撮るときは洋服の見える位置に、カフェで物撮りするときはバッグに付けて写り込むように写真を撮ってみましょう。
コンサートの参戦服はサブスクで借りる
やっぱりコンサートや舞台の当日は、いつも以上におしゃれをして参戦したいですよね!とはいえ、仕事など推し活以外の場面では着る予定がないのに、「あまり参戦服にお金はかけたくない」という人もいると思います。
そんな人におすすめなのが、ファッションのサブスクサービスです。中でもエアクロこと「airCloset」はプロのスタイリストが服を選んでくれるので、「自分にどんな服が似合うのかイマイチわからない…」なんて人でも安心して利用できます。
ジャニオタお馴染みのSNIDELやMila Owenなどの洋服が借りられて、実際に気に入ればそのまま購入も可能です。1着あたり2万円が相場のブランドになるので、3着/月1回交換のライトプランでも月額7,800円(税込)はお得でしょう。
私は例えば東京ドーム公演に2回以上参戦する場合でも、1つの会場で同じ服は着ないと決めていますが、3着あれば毎公演で違うコーデを楽しめるので安心です。借り放題のレギュラープランなら、もし同じ月内に京セラドーム公演があったとしても、別のコーデで参戦できますよ。
大人の推し活コーデについては、以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ読んでみてください!
>>【30代必見】ジャニーズのコンサートの服装のポイントは?大人の参戦服の選び方
「痛い」と思われない大人の推し活のコツ
いくら世の中に推し活にハマっている大人が多いといっても、自分の周囲にいなければ「痛いと思われるんじゃないか…」と不安になってしまうかもしれません。
そもそも「痛い」と感じるかどうかの基準は人それぞれなので、周囲の目を気にしすぎずにストレスなく推し活を楽しむことが大切です。
具体的にどのようなことを意識すればよいのか、解説していきます。
周囲の目を気にしすぎない
こそこそと人目を避けて行動していると、些細な行動であってもかえって目についてしまうものです。家族や友人、職場で推し活をしているオタクであることを知られるのに抵抗がないのであれば、雑談やSNSでの投稿に推し活の話を入れてみてはいかがでしょう。
「そこまで仲の深くない同僚に知られるのは勇気がいる…」と思うかもしれませんが、意外にも同じジャンルに推しのいる人とつながるきっかけになったり、周囲の理解を得ることで推し活がしやすくなったりしますよ。
たとえば、有給休暇を取るときに「推しのライブがある」と正直に切り出しやすいですし、下手に理由を隠して休むより周囲も「それなら休みたいよね」と納得してくれるでしょう。

実際に私は転職先の職場で自己紹介をするときに推しの話をしたら、同じ趣味を持つ他の部署の人から話しかけられてプライベートでも交流を持つようになったことがあるよ!
「あの人、オタクらしいよ…」と陰で噂されるくらいなら、自分から「推しが原動力」だと公言するのもひとつの手です。
私生活とは別にコミュニティを作る
私生活で関わる周囲の人には知られたくない、話せないという場合は、別で新しいコミュニティに参加することもおすすめです。

シフト制の職場だから、ライブの予定が急きょ決まって代わりを探すときに推し活が理由だと頼みにくい…
新婚の友人の中には、「推し(男性アイドル)の話を家庭ですると、旦那さんが嫉妬して嫌がる」という人もいました。
推し活にハマる人が一定数いることは紹介しましたが、推し活に理解のない人が存在することもまた事実です。そういった人が周囲にいる場合、推しの話題を出してしまうと「痛い」などとネガティブなイメージを持たれることにつながりかねません。
そういったときは、Twitter(X)やインスタグラムなどSNSを通じて同じジャンルを推している人たちとつながってみましょう。推しの話を存分にできるのはもちろん、一緒にライブ参戦や聖地巡礼をしたり、中には同じ境遇で推し活をしている人が見つかったりするかもしれません。

私はTwitterでつながった同年代のオタ友(推し活仲間)と、婚活の話題で盛り上がることもあるよ!
周りを気にせず自分のペースで推し活を楽しもう!
かつては「ジャニオタ」「ドルオタ」「アニオタ」などと「オタク」だとネガティブな意味合いで揶揄される場面も多くありましたが、最近では「推し活」という言葉は市民権を得ていますし、年代を問わずハマっている人が一定いることを示すデータも出ています。
とはいえ、置かれた環境次第では「推し活をしている!」と声に出しにくい人もいるでしょう。そんなときは、私生活とは離れたところで推し活を楽しめるコミュニティへ参加してみるとよいかもしれません。また、大切なのは無理をせずに自分のペースで楽しむことです。周りの視線は気にしすぎず、節度を守って推し活しましょう!