CD・DVDやグッズにイベントのチケットはもちろん、遠征費や参戦服に美容代など、とにかくお金がかかる推し活。

みんな、どれくらい推し活にお金を使ってるんだろう?もしかして私は使いすぎ?
今回は、アイドルや2.5次元などのオタク歴20年の私が、自身の経験やデータをもとに推し活にかかるお金について解説していきます!
推し活にかけるお金の平均額は月1万円未満!
株式会社ネオマーケティングの調査によると、推し活にかけるお金の平均額は月に1万円未満でした。
30代以上の女性でもっとも多いのは5000円未満の層ですが、中には5万円以上かけている人も一定いることがわかりました。
この結果をもとに推し活の年間費用の平均額を算出すると、約12万円です。
参考:全国の16歳以上の男女1803人に聞いた 「推し活に関する調査 2024年」

私は使いすぎているかも…
年間で12万円と聞いて「使いすぎ」と感じる人もいるかもしれません。しかし、推しガチ勢の私からすると、「よく12万円で収まりきるなぁ」という感想です。
次章では、ツアーの全通経験もある私の経験をもとに、何にいくらくらいかかるのか具体的に解説していきます。
【リアルレポ】推し活のお金は何にいくらかかる?
ここからは、ジャニオタ兼舞台俳優オタ兼坂道オタの私が、実際に1年間で使った主な費用をそれぞれで紹介します。
ちなみに私の推し活の優先順位としては、ジャニーズ>坂道>舞台俳優です。優先度の高さと費用の高さは比例するので、必ずしもこのジャンルだからお金がかかる(お金がかからない)というわけではないことをご留意ください。
舞台俳優オタクとして推し活に使った年間費用
まずは、私が2.5次元の推しに使った年間費用を紹介します。
先ほども紹介したように、実際の調査データでは舞台俳優のオタクが一番お金を使っているという結果がありました。
ファンクラブ会費(モバイル会員) | 440円 |
舞台のチケット料金(作品A) | 9,500円 |
舞台のチケット料金(作品B) | 12,800円 |
舞台のチケット料金(作品C) | 9,900円 |
ファンクラブイベント(春) | 4,500円 |
ファンクラブイベント(夏) | 5,000円 |
ファンクラブイベント(冬・年末) | 7,500円 |
バースデーイベント | 4,000円 |
プレゼント代 | 2,000円 |
上記の総額を計算すると、55,640円です。舞台のチケット代は全体的に高めで、中でももっとも高い作品Bはいわゆるグランドミュージカルと呼ばれるジャンルの作品でした。
私が舞台俳優の推し活をするときのスタンスは、ずばり一現場一参戦です。最近ではコロナ禍の影響もあってか配信される舞台作品の数は増えていますが、一方でやむなく延期になってしまったり休演になってしまったりした作品も多くあります。いつ見られなくなるかわからないナマモノだからこそ、ひとつの作品を一度は自分の目で実際に観劇することを心がけています。
私の推しくんはこの年は3作品に出演していましたが、露出の絶えない売れっ子や定期公演を行うような劇団に所属している役者さんを推していると、人によっては年間の出演作品がもっと増えてチケット料金の支出は多くなるでしょう。
また、2.5界隈の舞台では全通チケットなるものが販売されていることがあります。初日から千穐楽までの全公演のチケットをまとめて購入すると、ブロマイドなどの特典がもらえるというものです。たとえば、チケット料金10,000円× 全10公演の作品であれば、単純計算で全通チケットは約10万円になります。もし、同様の公演が年に数回あったとすると…。

舞台俳優を熱心に推そうとすると、やっぱりお金がかかりそうだね
ほかには、俳優個人のバースデーイベント(通称:バーイベ、BDイベ)は別ジャンルではあまりないイベントかもしれません。本人の誕生日だけじゃなく、共演者や同じ事務所の先輩後輩などゆかりのある方のバースデーイベントにゲスト出演することもあります。
舞台やイベントにはプレゼントボックス(略してプレボ)が設置されていることも多いので、推しに「貢ぎ癖」のある人はここでも散財してしまう可能性があるでしょう。ちなみに私は普段はファンレターのみ、誕生日だけ入浴剤などの物品を入れるようにしています。(友達の中にはブランド物の稽古着をあげていた子も…!)
坂道オタクとして推し活に使った年間費用
続いては、坂道オタクとして推し活に使った年間費用を紹介します。私は櫻坂(旧欅坂)と日向坂の兼オタだったのですが、今回は直近で一番お金を落としていた日向坂の推し活費用を見ていきます。
ファンクラブ会費(モバイル会員) | 440円 |
メッセージアプリ(モバメ) | 300円(レター送付160円/1通×2) |
ライブチケット料金(アリーナツアー) | 9,800円 |
ライブチケット料金(東京ドーム) | 9,800円 |
ライブ配信チケット料金 | 4,600円 |
卒業セレモニー | 7,800円 |
CD(ミーグリ参加券) | 13,906円 |
グッズ代 | 11,100円 |
参考:日向坂46メッセージ
上記の総額を計算すると、58,166円です。
ダントツで支出が多かったのは、ミーグリ(ミート&グリート)と呼ばれるオンライントークの参加券でした。コロナ禍前に行われていて、最近もまた復活しつつある握手会と販売形態は同じで、事前抽選で参加券付きのCDの購入権利を得ます。
おおよそCD1枚のリリースが決まると前後合わせて3ヶ月間ほどは、ほぼ毎週末のようにイベントが行われています。握手会時代は全国開催だったので地方会場で行われる日は参加していなかったんですが、オンラインになったことでこちらも予定を調整しやすくなり、以前よりも申し込みのハードルが下がったんですよね。
それでも、この年は過去に比べると当たらなかったほうです。というのも、私の推しちゃんがグループの卒業を発表し、例年より高倍率になっていたからです。
坂道グループはツアーやライブごとに個人の推しメンタオルやペンライト、アクスタが販売されるので、推しのグッズをコンプリートしようとするとさらに支出はかさむでしょう。ちなみに私は、ライブに参戦する際はマフラータオルとペンライトだけ買うようにしていました。
ジャニーズオタクとして推し活に使った年間費用
最後に、私が本腰を入れて推しているジャニーズの推し活に使った年間費用です。正直、あまりに支出が多いので普段は計算しないことにしてるんですが(お金のかかるオタクあるある)、これを機に2022年に使ったオタク費用を振り返ってみようと思います。
ファンクラブ会費 | 23,000円 |
コンサート(ツアーバック) | 96,000円 |
外部舞台(作品A) | 121,000円 |
ジャニ舞台 | 13,000円 |
単独ライブ | 60,000円 |
外部イベント | 9,000円 |
外部舞台(作品B) | 58,800円 |
コンサート(ツアーバック) | 7,700円 |
舞台関連グッズ代 | 5,000円 |
ライブグッズ代 | 2,500円 |
グッズ代 | 23,760円 |
遠征費(交通+宿) | 107,800円 |
上記の総額を計算すると、527,560円です。
関東でのライブ・舞台の交通費や諸手数料などは含めていないので、実際の支出はこの金額よりもやや多いでしょう。また各現場の前には美容院や服の購入代も発生しているので、プラスで10万くらいありそうです。
こうして改めて計算してみると、推しひとりに自分の給料1.7ヶ月分を年間で費やしていたことがわかりました。
ちなみに、ここまで紹介した3ジャンルの推し活費用をトータルすると641,366円です。厳密には今回紹介した推し以外にも現場へ行っているのでトータル費用はもう少し多いものの、なかには「年間で100万円はオタ活に使ってる!」なんて声も聞くので、個人差が大きいのが推し活費用の特徴ではないでしょうか。
30代女性が趣味に使うお金の平均額は?
推し活に限らず、30代女性が趣味に使うお金の平均はいくらなのか調べてみました。
1ヶ月で趣味に使うお金の平均は11,388円というデータがあり、これを年間で計算すると136,656円です。(出典:女の転職type)
私の推し活費用は、一般的な30代女性の趣味費用に比べると約4.7倍も使っていることになります。

やっぱり使い過ぎだった…
また、先ほどの調査データによると、世代が上がるごとに趣味へ使う金額は下がる傾向です。
「私は歳を重ねるごとに給料が増えた分、推し活に使うお金も比例して増えてます…」
推し活で役に立つ節約術3選
推し活は楽しみたいけど、将来を考えると支出はなるべく減らしたいという人もいるでしょう。

しんどい思いをしながらも毎日労働しているのは、稼いだお金を推し活に使うため!
そんな思いで日々働いている私ですが、今回こうして推し活費用について調査してみて、「さすがに使いすぎていた」と反省しました。
ここからは、これまでも推し活をするうえで実践していた節約術や、すぐにでも始められる節約術など、役に立つ節約のコツを紹介します。
遠征するときは新幹線・飛行機+ホテルの旅行パックを選ぶ
遠征するときは公共交通機関と宿を押さえなければいけませんが、それぞれ別で探すよりも、旅行会社やJRなどが提供している旅行パックを利用するほうが安く済むことがあります。

20代までは夜行バスでも余裕だったけど、30代に突入したら夜行バス明けでのライブ参戦はさすがに堪える…
移動時間を短縮してホテルで開園時間まで休むことができるので、30代以降の遠征には新幹線移動がおすすめです。
安さでいうとLCCも良いですが、朝早かったり空港から会場までが遠かったりするので、場所によっては注意しましょう。
推し貯金をする
推し貯金とは、推し活で使うお金専用の貯金をすることです。
はじめから決まったお金の範囲内でやりくりするので、推し活に使いすぎてしまう心配がありません。
通常の貯蓄とは別に貯金する必要があるので、ほかで自由に使えるお金が少なくなる点は覚えておきましょう。
ポイ活をする
ポイ活とは、ポイントを貯めたり、貯めたポイントを使って支払いしたりすることです。
推し活で使ったお金をポイントとして貯めることも可能です。たとえば、クレジットカードを使ってチケット料金の支払いをすれば、クレジットカードのポイントを貯められます。また、ポイ活サイトやアプリを通して遠征のためのホテルを予約したり、服やコスメを買ったりすることでもポイントは貯まります。
一朝一夕ではポイントを貯められませんが、推し貯金用の口座開設や、推し活専用のクレカ発行などは比較的大きなポイント数が還元されるのでおすすめです。
お金の使い過ぎには気を付けて推し活を楽しもう!
今回は、推し活に使うお金に関して、自分の実体験を交えながら紹介しました。30代を過ぎると環境や人間関係の変化が激しくなるので、周囲とお金の使い方を比べて不安を感じることがあるかもしれません。
お金の使い過ぎが心配であれば、節約を心がけることはもちろん、副業などで推し活費用を捻出することもおすすめです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!